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超攻撃型ムエタイ復活へ~スアレック・ルークカムイ|rsc products公式ウェブサイト

超攻撃型ムエタイ復活へ~スアレック・ルークカムイ

バンコク発オダサイ便オダサイレポート

サワディーカップ タイ支部のオダサイです。 今回は日本で活動するタイ人キックボクサー、スアレック・ルークカムイ選手について取り上げたいと思います。 2022年4月、私はタイより一時帰国しましたが、その目的のひとつが、「ロンさん」ことスアレック・ルークカムイ選手の応援でした。 かつてムエタイのラジャダムナンスタジアム7位にランクされたスアレック選手は、現在、東京のスタージス新宿キックボクシングジムでトレーナーをしながら、選手活動をしています。 ‐‐‐‐ スアレック選手は、日本に渡る前には、日中はバンコクの日系企業で働き、夜は日系の心技道場で自身の空手の練習をすると共に道場ムエタイ教室でトレーナーをしていました。 その他、ムエタイ・ボクシングジムのロンポージムでもトレーナーをしており、ロンポージム練習生だった私はトレーナー・ロンさん(スアレック選手のニックネーム)にミットを持ってもらっていました。 ロンさんは当時から日本語が堪能で、日本語を交えて楽しくムエタイの指導をしてくれました。2015年に彼がバンコクでMMAのオクタゴンに上がった際に、応援に駆け付けたこともありました。 ‐‐‐‐ その後、ロンさんは日本人女性との結婚を機に、日本に渡りました。そして、スアレック・ルークカムイとして、REBELSなどでプロキックボクサー選手としての活動を再開します。 かつて、スアレック選手は2010~12年に日本に滞在し、尚武会でトレーナーをしながらリングに上がり、M-1ライト級王座獲得、ムエローク59kg優勝などの実績を残していました。 タイではMMAの試合に出ていましたが、キックボクサー選手活動は休業しており、日本での復帰は久しぶりの選手活動となりました。 2011~2015年のタイに戻っていた期間は、空手の練習と共に、MMAに取り組んでおり、MMAはプロアマ合計で9戦を戦い、全勝だったそうです。 そして、翔センチャイジム選手を下し、5年ぶりのキックボクシング復帰を飾ると、「超攻撃型ムエタイ」をキャッチフレーズに、主に日本人選手を相手に熱戦を繰り広げてきました。 2016年に現在プロレスラーとしも活躍する前口太尊選手に判定勝ちも収めています。2017年9月には、当時のREBELSのエース、梅野源治選手と対戦しますが、これは惜しくも判定負けします。 ‐‐‐‐ 梅野源治選手との対戦前に、バンコクでキャンプを張ったスアレック選手と、合同練習をさせて頂いたことがあります。 当時、私も東京でのナイスミドル(キックボクシングのミドル層向け大会)挑戦を前に、連日練習していました。 試合前にプロの心意気を感じ取ろうとか思っていましたが、甘かったです。スアレック選手の練習量はとんでもなく、途中で付いていけなくなりました。 ムエタイジムでのハードな練習が終わったと思ったら、その足でスクーターを運転してボクシングジムでパンチの練習に行くとのことで、さすがプロ選手だと感心しました。 ‐‐‐‐ スアレック選手は、主戦場となったREBELSではMUAITHAIスーパーライト級王者、REDライト級暫定チャンピオンの座にも輝きます。 2018年にはK-1に挑戦し、スーパーフェザー級トーナメントに出場しますが、スーパーフェザーは本来の階級ではなく、空手出身の小宮山工介選手の左ハイキックにKO負けしてしまいます。 その次に組まれた郷州征宣選手に判定勝ちし、K-1では1勝1敗という実績を残しています。ガンガン前に出る「超攻撃型ムエタイ」スタイルで、日本のファンを魅力し、スアレックの名前も浸透していきました。 現在はREBELSと統合されたKNOCK OUTに参戦し、2020年にはワンデートーナメントを制して、KNOCK OUT-RED ライト級チャンピオンに輝きます。 自身が日本でのベストファイトと語る、このトーナメント初戦の高橋一眞戦は、2020年のKNOCK OUTの年間最高試合に選ばれました この王座は2021年7月に重森陽太選手に敗れ、手放してしまいますが、この年12月に敵地大分で、M-1世界スーパーライト級王座決定戦に挑み、地元のNOBU BRAVELY選手を下し、チャンピオンの座につきました。 そして、2022年の初戦となった、4月17日の試合は、NOBU BRAVERY選手の同じジムの後輩である、REITO BRAVERY選手がその相手となりました。 先輩の敵討ちに燃えるREITO選手は、初のKNOCK OUTのリングに登場となりました。 ‐‐‐‐ 4月17日のKNOCK OUT興行では、12試合(プレミナリーファイト含む)のうち、9試合目がスアレック選手対REITO選手でした。 この日までに104勝(33KO)37敗11分、36歳の歴戦の雄スアレック選手に対して、21歳のREITO BRAVERY選手は10勝(3KO)4敗5分で、M-1JAPANライト級チャンピオンでもあります。 後楽園ホールにタイのロックバンド、BODYSLAMの有名曲・センスッターイ(最後の光)が鳴り響き、金色のガウンをまとったスアレック選手が入場します。 バンコクでのMMAの試合を見てから7年ぶりに見るその姿は、日本で何度も勝利し、そして負けから這い上がり、更に貫禄を増して、風格が漂っているように感じられました。 試合は、165センチのスアレック選手に対し、180センチという長身のREITO選手が距離を活かして、なかなか中に入らせません。 この試合は3分3ラウンド、延長1ラウンドのルールで行われ、3ラウンド終了時では、REITO選手の1-0でドローでした。 延長ラウンドで強引に前に出たスアレック選手は、左ストレートのカウンターを決められ、ダウンを屈し、立ちあがったところでグラつき、ストップされました。 この日12試合で一番のノックアウトシーンだったと思います。大方の予想に反し、REITO選手が勝ったことで、金星として試合結果は報道されました。 ‐‐‐‐ この日、私にとってKNOCK OUTは初観戦でしたが、セミファイナルのウェルター級3分3ラウンド(延長1ラウンド)渡辺太基選手と杉原新也選手の試合は、最初から最後までの熱い打ち合いで、大変な盛り上がりでした。 メインの龍聖選手は、スペインの強豪、メディ・ジライフィ選手を熱戦の末に、判定で下し、KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者の貫禄を見せました。 工藤"red"玲央選手や中島弘貴選手のノックアウトも見事でしたし、大変充実したイベントでした。 ‐‐‐‐ 残念ながらこの日負けてしまったスアレック選手ですが、敗戦後1週間の休養をとった後、練習に復帰しました。またKNOCK OUT -REDライト級の王座にも返り咲きたいと今後の目標を教えてくれました。 「昨年の防衛戦の前に膝じん帯を怪我していて、完全な状態で重森選手と戦えなかったのが心残り。怪我のない状態で、王座奪回に挑みたい」としています。 ここ2~3年、スアレック選手が入場曲で使用しているBODYSLAMのセンスッターイ(最後の光)は「僕の進むこの道には辿り着く先がある 空にわずかでも光がある限り 最後の光(希望)を目指し進み続けよう」と聴くものに呼びかけます。 私もまた一時帰国の際には、日本でセンスッターイ(最後の光)を目指し続けるスアレック選手の応援に駆け付けたいと思います。 スアレック・ルークカムイ vs REITO BRAVELY https://www.youtube.com/watch?v=l6sZAkdzQB8 スアレック・ルークカムイvs髙橋 一眞 https://www.youtube.com/watch?v=vp18TFmDgQ4 スアレック・ルークカムイ vs NOBU BRAVELY https://www.youtube.com/watch?v=1ISgASlhCy0 Bodyslam のセンスッターイ(入場曲) https://youtu.be/BqLhkRaze_k *** 小田充則(オダミツノリ) 1976年生まれ、44歳。会社員。タイ・バンコク在住。 30年来のボクシングファン。タイでもボクシング興行をよく観に行っている。 日本人ボクサーのタイでの世界戦は必ず応援に駆け付ける。 40歳前にはじめたムエタイ、キックボクシングでアマチュアの試合に出場し、1勝(0KO )1敗(1KO)。ボクシングへの転向を狙っているがコロナ過でジム通いができず、先延ばしに。好きなボクサー・辰吉丈一郎、福原辰弥、ジャッカル丸山。

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