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今から13年前の2008年北京オリンピック観戦ルポ|rsc products公式ウェブサイト

今から13年前の2008年北京オリンピック観戦ルポ

日本人金メダリストの活躍からボランティアの仕事ぶりまで

やってよかったオリンピック・パラリンピック。日本人選手たちの活躍、素晴らしかったですね。 ご覧になりましたか? 私は取材を兼ねて会場でいろんな競技を観てきました。 柔道、レスリング、バレーボール、野球……。 大いに感動しました。本当に本当に感動した北京オリンピックだったと確信しています。 今から13年前の2008年8月のこと。約1か月間、北京に滞在して毎日のように会場に足を運んでオリンピックを観戦してきたのです。コロナ禍の東京オリパラも前代未聞でしたが、別の意味でムチャクチャかつおもしろすぎでした。 中国で初めて行われるオリンピックとあって、北京は街中で大盛り上がり。国の力の入れようは凄まじかったです。8月8日に行われた開会式を収録したDVDが、3日後ぐらいには正規商品として大手書店に並ぶほど。こんな力技、中国だから可能だったのでしょう。 繁華街や地下鉄の駅には、ボランティアが大勢いました。20歳前後の若い男女がほとんどのなか、中学生ぐらいの姿もちらほら。私たち外人に対して、競技会場への道案内をするのがメインの仕事なので、半数は英語が喋れました。 競技会場内のボランティアも、ほぼ同じ年頃の男女。中高年は見かけませんでした。仕事はそれなりにしていたようです。ただ、競技が始まると一気に遊びモードに。空いている席に座って観戦し、中国人選手に歓声を浴びせ、メダルを獲得しようものなら大はしゃぎ。地元の柔道女子選手が塚田真希に勝って金メタルを獲ったときはえらい騒ぎでした。塚田が小外刈で有効を取り、優位に試合を進めていたものの、残り8秒で一本取られてまさかの逆転負け。終盤、両者の膠着状態が続いて指導が入った直後の出来事だったので、モヤモヤしたのを覚えています。 会場では、日本人も多く見かけました。成田から4時間程度で行けるとあって、一般客だけてはなく、芸能人や女子アナなどもいっぱい。小倉智昭、明石家さんま、宮根誠司など、チョロチョロしていましたね。日本のバラエティー番組がそのまま北京に来た感じ。実に稀有なオリンピックだったといえます。 ミヤネ屋さんは、男子マラソンの観戦エリアでお目にかかりました。沿道に日本人にだけ設けられたエリアでね。というのも当時、日中関係が最悪だったこともあり、過激な中国人が日本の見物人を襲うなんて物騒な情報が流れていたため、日本人しか入れない専用エリアが設置されたのです (苦笑)。実際に現場に行ってみたら、中国人が混ざっていても不思議ではない、ゆるゆるガードでしたけど。ミヤネ屋さんは、日本から来た観戦客にマイクを向けていました。 振り返れば、北京オリンピックほど、たくさんの日本人スター選手が出場した大会はなかったのでは。 吉田沙保里、伊調姉妹、オグシオ、福原愛、北島康介、石井慧など。 ただ13年後の現在、現役選手はひとりもいません。誰もが第二の人生をスタートさせています。 愛ちゃんは台湾人との結婚・出産、そして離婚……。愛ちゃんと安達祐実だけは、死ぬまで6歳ぐらいで止まっているものと信じていたのですが。人生はわからないものです。 石井も同じぐらいわからない人生を歩んでいる真っ最中。 北京五輪で金メダルを獲得後、まさかの総合格闘技の道へ。Dream、IGF、RIZINなどに上がり、いつの間にか帰化してクロアチア人になっていました。 今年9月20日にはK1のリングで愛鷹亮と対戦。初めてのK1ルールゆえ、苦戦が予想されたが辛くも判定勝利。しばらくは日本に定着して、K1ファイターとしてヘビー級戦線を盛り上げそうです。 13年前、石井の金メダル獲得の瞬間を会場で見たときには、このような未来が訪れるなんて思いもしませんでした。 金メダル獲得後に、石井の口から「オリンピックのプレッシャーなんて、こんなん言ったら失礼ですけど、斉藤先生のプレッシャーに比べたら、もう、屁の突っ張りにもなりません」なんて名言が飛び出したのが懐かしく思えます。 この頃の石井は従来の柔道家のイメージとは違い、よく喋るキャラでした。ビッグマウスでひんしゅくを買っていた亀田一家と交流があった影響でしょうか。 今回の東京オリンピックでは、マスメディアが望むような名言はどの選手から聞かれませんでしたね。きっと選手が自粛したのでしょう。 北京五輪の会場内で仰天パフォーマンスを行った江頭2:50も、今回ばかりは自粛した様子。 画面に映り込むことはありませんでした。 来年の2月には再び北京で五輪が行われます。 前回の開催時には、雨が降らなくする薬を空に撒いて天候をコントロールした中国です。 コロナも抑え込んで、何があっても開催するはず。 さて、どうなることやら。 *** プロフィール シン上田 週刊誌・WEB媒体に記事を提供しているフリーランスのライター・カメラマン・編集者。 関わっているジャンルは、格闘技・プロレスを中心としたスポーツやエンタメなど。 取材範囲は国内外問わず。オリンピックへの取材経験は15年以上。 数少なくなったアントニオ猪木VSモハメッド・アリ戦の観戦者でもある。 twitter:https://twitter.com/shinueda2000

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