5.21 フェニックスバトル.77[OPBF&WBO-AP]
こんにちは rsc tokyoスタッフ、現役プロボクサーの榊原祐弥です。 先日、久々に後楽園ホールへボクシングの観戦に行きました。 普段なら毎月行っていた後楽園ホール。 コロナ禍で興行数が減り、もう今年の半分が終わるのに今回が2度目のホール観戦となります。 写真は自分の座席から撮影したもので少し迫力に欠けるかもしれませんがご了承をお願いします。 *** 僕は、高校生の時に2ヶ月に1度のペースで静岡から後楽園ホールに観戦に来ていました。 ”日常にはない、本気で大人の男が人生賭けて殴り合い闘っている。言葉ではないグッとくる熱い力が貰える。” エレベーターで5階につくとなんとも言えない感情が蘇ってきました。 やっぱボクシングの生観戦って最高! さらに本日の大橋ジムの興行はアンダーカードも実にレベルの高いボクサーが登場し、魅力的な好試合が続くのです。 *** まずは"ミライモンスター"松本圭佑選手(大橋ジム)。 デビュー戦から生観戦していた選手。お父さんも元日本、東洋チャンピオン(現在は名トレーナー。) キッズから大活躍で有名だった松本選手。アマチュアエリートで基本がしっかりとした右利きスタイルです。 デビュー戦の時よりも下半身がしっかりしていてプロスタイルに馴染んだ印象を受けました。 1R、力強いボディから、対戦相手の室田選手(T&Tジム)の右ストレートのタイミングに合わすカウンターの右ショートパンチ。 圧巻の初回KOでした!言葉では簡単ですが、井上尚弥選手やトップボクサー、実力のある選手だけが決めるカウンターの代名詞。 しかも初回に一発で仕留める鋭さ。 勝手ながら世界チャンピオン候補とさせていただきます! *** そして、今日の僕の一番の目玉カード OPBFバンタム級決定戦 所属ジムの先輩、千葉開選手(横浜光ジム)の試合。 身近で練習を見ていたり、この試合に懸ける姿を見てきた同じジムの先輩の試合は本当に緊張します。 試合前からもうドキドキ… 当然、ファン目線の観戦からジムの先輩の応援に感情が変化します。 相手の中嶋一輝選手(大橋ジム)もアマチュアエリートからプロデビューし、11戦10勝1分の強豪選手。 1ラウンドから、サウスポースタイルの中嶋選手が左ストレートで攻め、千葉選手は右のパンチを狙う展開。中嶋選手の右手のプレッシャーは強いし、 戦い方やポイントの取り方がすごく上手い。4ラウンド終了時の公開採点はジャッジ3者とも中嶋選手がリード。 劣勢になった千葉選手も早い出入りで懸命に左フックやワンツーで反撃します。しかし、8回終了時の公開採点でも中嶋選手がリードで差が開きました。 後半に向かい、千葉選手が連打で攻勢に出ようと試みます。その中で好打が当たりだしましたが、中嶋選手の強烈な左ストレートで試合を印象づけます。最後まで壮絶な打撃戦で自分の心が熱くなるのがわかりました。試合終了のゴングが鳴り、結果は3-0の判定で中嶋選手が新王者に就きました。 千葉選手もタイトル獲得とはなりませんでしたが、とても熱い試合で「自分ももっと頑張らないと」とパワーを貰いました。 *** メインイベント フェザー級アジア2冠王座統一戦 清水聡選手(大橋ジム)vs 森武蔵選手(薬師寺ジム)の対戦。 アマチュア戦績170戦!北京オリンピック日本代表、ロンドンオリンピック銅メダルの輝かしすぎる経歴の清水選手と、'17全日本Sフェザー級新人王、中部から現れた21歳の逸材、海外でサラストレーナーにも指導を受ける世界ランカー森選手。贅沢すぎるチャンピオン同士の対決が実現。コロナ禍でなかなか外人選手が呼べない今だから実現した日本人実力派サウスポー同士の夢の潰しあいです。1発でもタイミングよく当たれば倒れる強烈なパンチ力を持つ二人。森選手は懐に入る練習をしてきたはずです。序盤からステップと同時に打つ右ボディストレートから始まりました。迎え撃つ清水選手の長身からのワンツーが実に重そうです。清水選手はリーチも長いのですが、コツコツとショートパンチで相手のスタミナを削る勝負が得意で森選手の接近戦にも正面から応えることもできます。4ラウンド終了時の公開採点はジャッジが清水選手、森選手、ドローとまさに三者三様。中盤も足を止めての応酬が続きますが、二人とも手数が落ちず、ボデイーの打ち合い、左ストレートの交差、またボディーと精神力の戦いに。観戦している僕も精神力が試されます笑。ここで清水選手の引き出しの多さが出てきて特にショートのパンチが上回ってきました。8ラウンド、清水選手の打ち下ろしの左ストレートが顔面をヒット!!若い森選手も徐々に苦しくなってきました。8ラウンド終了時の公開採点は、ジャッジ3者が清水選手がリード。こうなるとボクシング経験が豊富の清水選手がポイントでの勝利も確信したのかジャブで距離をとりチャンスのタイミングでワンツー!それでも接近したい森選手をまた長いジャブで突き放します。このジャブもものすごいパンチ力なんだと思うとゾッとします。最終ラウンドまで清水選手がワンツーでポイントを奪い取り、試合結果は判定で清水選手が2冠王者に輝きました。 *** こうして濃い1日が終わりました。 観戦後に「あの時の〇〇のパンチが効いていた。でもあの時は◇◇のあの動きがやばかった。あの試合はなにがしの勝ちだろう。ジャッジどこ見てたんだろう。とかXXのトランクスかっこよかった。あの▽▽選手も会場にいましたね。あ〜帰りに一杯行きますか。」 と帰りの水道橋への道中もまた楽しいです。 早くコロナが落ち着いて、選手が試合だけに集中できる環境になり、観戦に来たボクシングファンも大きな声を出しての応援、試合後にご飯やお酒を飲みながら水道橋で終電まで試合の感想を語り合うような日が戻ってくることを心から願っています。 次の観戦は6月5日の後楽園ホール。 赤穂亮選手(ジムの大先輩です!!!)vsポリスボクサー杉田ダイスケ選手(RSCが大変お世話になってる選手)のまたもや日本人同士の好カードを観戦予定です。緊急事態宣言の影響で試合開始時間が早い興行が多いのでなんとか仕事を早退させてもらって観戦にいきます! そうだっ僕は自分のボクシングも頑張らないと! (写真・榊原祐弥、ボクシングモバイルボビー) *** プロフィール 榊原祐弥 さかきばらゆうや RSC東京スタッフ(毎週日曜日勤務) 静岡県島田市出身 1998年生まれ。 趣味はボクシング観戦 好きな食べ物は焼肉 好きなボクサーは辰吉丈一郎 静岡から東京に何度も観戦に訪れる熱烈なボクシングファンの高校生だったが、ふと自分がリングに上がる姿を想像してしまい、 プロボクサーを目指すことに。スポーツジムやRSCで働きながら見事プロテストに合格。最初の夢が叶う。 そして憧れの後楽園ホールでデビューも飾るが4R壮絶KO負け、2戦目は1RKO負け。 いきなり崖っぷちに立つが3戦目に3RKO勝ち。 通算成績は3戦1勝(1KO)2敗(2KO) 今は新人王を目指して日々鍛錬している。 *** インフォメーション 榊原が勤務しているRSC東京店は土日に元気に営業しています! もう夏のレイアウトもバッチリ完了しました!おすすめの汗をかいてもすぐ乾く練習に最適なTシャツやハーフパンツ、街の普段着でも着回しのきくデザインのTシャツ、キャップなどカッコいいアイテムを豊富に揃えています。コロナ感染対策も充分にお客様をお待ちしております。 rsc products tokyo アールエスシープロダクツ東京 住所:〒101-0061 東京都千代田区三崎町3-3-25-第一鈴木ビル2F 電話番号:03-6256-8395 営業時間:毎週土日のみ営業中。12:00~19:00 行き方:JR水道橋駅徒歩3分。後楽園ホールから徒歩5分。後楽園ホールから気軽に立ち寄る事が出来ます。 https://www.google.com/maps/place/rsc+products/@35.700056,139.752898,14z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0x4bb58dc171a50251!8m2!3d35.7000688!4d139.7528916?hl=ja