RIZIN大晦日は五味隆典と対決!!【2日連続会見取材】
那須川天心と武尊の一騎打ちが決まったとの知らせを受け、12月24日に行われる発表記者会見へ。 受付開始時刻より20分早く到着しましたが、すでに大勢のマスコミが。格闘技・スポーツマスコミではない媒体もいっぱい。オリコンやロケットニュース24なども来ていた様子。RIZINの会見の5倍以上、200人近くのマスコミ陣の姿があった。世間一般も注目するビッグマッチならではなのでしょう。 RIZI・榊原信行CEOが「遂にこの日が来ました」と話し始めた後に、那須川と武尊がそれぞれ抱負を語り、3者がマスコミの質問に対応する流れで、会見は行われました。 試合に関しては既報通り。決定事項は来年6月に大会場で開催、契約体重は前日58キロ・当日4キロ戻しOK、ワンキャッチ・ワンアタックのキックボクシングルールぐらい。 武尊が以前から訴えていた「中立なリング」に、榊原氏が応えて大会を総合プロデュース。この記者会見も来年6月の大会も、榊原氏はRIZIN・CEOの立場ではなく、あくまでも個人的かつ中立にプロデュースすると発言。20年前にヒクソン・グレイシーVS船木誠勝の試合が行われた『コロシアム2000』というイベントに近いイメージかな。 会見中、武尊は始終緊張気味。表情はずっと強ばったまま。対照的に那須川はややテンション高め。嬉しさとやってやる感が垣間見られました。30歳の武尊と、23歳の那須川の年齢差も関係しているのでしょう。 会見の模様がニュースになると、夢のカード実現にネットはざわついた。どの媒体もかなりのPV数を叩き出したはずです。K-1、RISE、RIZINの3団体の垣根を超えた発表なのですから。久々にいい緊張感がある会見でした。 そして翌日、再び那須川の記者会見へ。相手が決まってなかった大晦日『RIZIN.33』の対戦カード発表です。 いろいろな意味で、こちらも注目が高い大会。ただ、昨日とは違って、取材する一般マスコミは少なく、普段と変わらぬ格闘技村の人々が中心でした。 前日同様に榊原氏のマイクからスタート。吉成名高サイドが那須川戦をスルーしたと、想定外のバッシングが……。ルールや体重の問題もあり、両者の対決は簡単ではないのでしょう。 続いて、五味隆典とのエキシビション対決が発表されました。大晦日の那須川の対戦相手は、五味だったとは驚きです。 個人的予想では対戦カードに名前がなかった吉成でした。シバター次第では久保優太。ミノワマン、所英男といった使い勝手のいいレジェンドたちも、もしやと思っていました。 結局は同じレジェンド枠の五味。昨年、五味はボクシングルールで皇治に勝ったときの勝利者インタビューで、早めのオファーが欲しかったと言っていたのですが、今回も遅かったとのこと。試合3週間前のオファーだったそうです。 体重規定は特にないものの、練習で絞ると言っていました。試合当日は75キロぐらいでしょうか。 自分より20キロ重い相手と戦う那須川は、終始リラックスムード。五味と記者のやりとりに大笑いするシーンも。 お祭り色が強いエキシビションマッチですが、両者ガチなのはいうまでもありません。スピーディーな那須川と、重いパンチの五味。対戦に賛否はあれど、注目したいカードではありますね。 撮影・文 シン上田 *** プロフィール シン上田 週刊誌・WEB媒体に記事を提供しているフリーランスのライター・カメラマン・編集者。 関わっているジャンルは、格闘技・プロレスを中心としたスポーツやエンタメなど。 取材範囲は国内外問わず。オリンピックへの取材経験は15年以上。 数少なくなったアントニオ猪木VSモハメッド・アリ戦の観戦者でもある。 twitter:https://twitter.com/shinueda2000