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勇利やパッキャオと戦った元世界王者、チャチャイ・サーサクン|rsc products公式ウェブサイト

勇利やパッキャオと戦った元世界王者、チャチャイ・サーサクン

バンコク発オダサイ便

サワディーカップ タイ支部のオダサイです。 元世界チャンピオンのチャチャイ・サーサクンをご存じですか? チャチャイ・サーサクンさんは、日本で勇利アルバチャコフを下して、世界チャンピオンになったことで日本の古いファンには名前を知られています。 現在、チャチャイさんは、バンコクから北に1時間ほどの距離のパトゥムタニ県ラムルッカに、サーサクンボクシングジムを開いています。 今回は、サーサクンジムに訪問し、チャチャイさんにジムのことや現役時代のことを聞きました。 「パンヤ!どうや調子は! ワクチン打ってしんどいなら無理するんじゃない。」 取材の日、別の用事からジムに駆け付けたチャチャイさんは、練習する選手の1人にそう声を掛けました。 「パンヤ」とは、パンヤ・プラダブシリ、WBC世界ミニマム級チャンピオンです。チャチャイさんは、タイの業界大手のペットインディープロモーションから、世界チャンピオンを始めとする有望選手をサーサクンジムで預かり、自ら指導しています。 この前日にパンヤ選手は新型コロナワクチンを打ったところで、少し熱があったようですが、解熱剤を飲んで休まず練習をしていました。 *** チャチャイさんが指導している、もうひとりの世界チャンピオン、WBAミニマム級チャンピオンのノックアウト・CPフレッシュマートは数日前の世界戦で13度目の防衛を果たしました。 「ノックアウトにとっては、久しぶりの試合だったけど、勝つことができて良かった。(ノックアウトの3ラウンドKO勝ち(2021年10月5日))コロナも少し落ち着き、これから世界戦の開催も続く。次は、WBCチャンピオンのパンヤの番だ。11月2日にナコンサワンで防衛戦を予定している」とチャチャイさんは、ノックアウトについて、目の前で練習しているパンヤ選手について話しました。 「パンヤは体が大きく、ミニマム級に見えないですね。減量はきつくないですか」と私がこの日初めて見たパンヤ選手について、その印象を伝えましたが、チャチャイさんは「パンヤは大きく見えるけど、普段53キロくらい。充分ミニマム級に落とせる。(ワクチンを打った次の日の)今日も練習来ているくらいで本当に熱心だ」としました。 「防衛戦の相手は、同じタイ人のダナイ・ナコンルアンプロモーション(9勝2敗)になった。ダナイは強くていい選手で、侮れない。まだ若いが、タイでは数少ないアマチュア出身で、テクニックがある」と、対戦相手を持ち上げるのと同時に、初防衛戦となるパンヤについて油断がないよう気を引き締めているようでした。この11月の世界戦も非常に楽しみです。 現在、コロナで国から国への移動は制限があり、外国から選手を呼ぶのが難しくなっています。日本のボクシングも日本人対決が多いように、タイでもタイ人対決が基本的な路線となっています。世界戦については、今年いっぱいはタイ人対決で乗り切るようですが、興行主は、来年からは以前のように、海外から選手を読んで世界タイトルマッチやその他のアジアタイトル戦を行いたいところでしょう。 パンヤ選手の挑戦者、ダナイ選手はアマチュア出身ですが、タイではアマチュアからプロに進む選手は稀です。 トップアマ、オリンピック出場者などになると、政府から公務員の要職を用意される場合が多いので、そのまま就職してしまうケースがよくあります。 *** チャチャイさんもアマチュアボクシング出身ですが、オリンピックに出場するなどの輝かしい実績を残しています。1988年のソウルオリンピックではベスト8まで残り、1990年アジアシーゲーム北京大会で銀メダル獲得しました。 アマチュア選手生活の後で、プロに進んだチャチャイさんは、アマ仕込みのテクニックで、同じくテクニシャンの勇利と渡り合い、1997年、世界のベルトを掴みます。タイのボクシングファンの中では「タイのプロボクシング世界チャンピオンでは、チャチャイ・サーサクンが最も技術があり、上手かった」と記憶されているようです。 好敵手の勇利については「ロッブリーのユーリ対ムアンチャイ戦は、いつか勇利と対戦するかもしれないと思い、現地で観戦した。勇利に挑んだ1度目は勝てなかったので、2度目に勝てて本当に嬉しかった。うまい選手だった」と、その印象を語ります。 その後、選手のセコンドも含めて何度もチャチャイさんは日本に行っているそうです。日本人ボクサーは皆根性があり、会場ではファンの声援の後押しがある為、タイ人が日本の世界戦で勝つのはなかなか難しいと言います。 日本から世界王座をタイに持ち帰ったチャチャイさんですが、1年ほど防衛を続けた後に、フィリピンからマニーパッキャオを挑戦者に招きます。結果はKO負け。パッキャオに世界王座の座を明け渡しました。 その後、世界王座奪回に向けてチャチャイさんは連勝を続けますが、なかなかチャンスは訪れず、ようやく回ってきたのは、敵地メキシコでの当時の統一世界スーパーフライ級王者クリスチャン・ミハレスへの挑戦でした。 *** 「バンコクから香港経由でメキシコに入るつもりが、台風の影響で、香港で2日足止めされた。飛行機がメキシコへ向けて飛びそうにないので、タイにいったん戻り1日を過ごした後、ドイツのフランクフルト経由でメキシコシティに入った。フランクフルト空港では8時間乗り換えを待った。メキシコシティからは国内線の飛行機で移動し、ようやく試合地に到着した。到着した次の日が計量、その次の日が試合。もう疲労しきっていて試合にならなかった。試合前の健康診断中にウトウト眠ってしまったり。万全の状態ならば、あんな結果にならなかったのだけれど」と、最後となった世界戦について残念そうに顛末を語りました。 引退してからは、指導者として、タイで一番のボクシングトレーナーとして実績を積んできました。2011年にはトレーナーオブザイヤーとして表彰されています。 今後は、現在抱える2人の世界チャンピオンの指導を続けていくことももちろんですが、ゴンファー(WBCアジアスーパーフライ級チャンピオン)、ペット(元世界1位、井上拓真選手とWBC暫定戦で対戦)など、ジムで練習する有望選手達を世界王者にする為、全力でその手伝いをしたいと言います。 また「ウェルター級やスーパーウェルター級で活躍できそうな15歳の新人を見つけた。今、ボクシングで軽量級ではそんなに稼げないから、彼をじっくり育てて、本格的な中量級選手として、アメリカの本場のリングに上げて稼がせてやりたいね」と、今の夢を語りました。 *** サーサクンジムは、10月1日からコロナ規制緩和でジムを開けることができましたが、政府・自治体からの要請でジムを数カ月休業していました。 その間、チャチャイさんはアメリカに渡り、テキサス、カリフォルニアなどを回って、それぞれの地でボクシング教室を行いました。以前、ジムで練習してたアメリカ人留学生が帰国し、今回の”チャチャイ・サーサクン ボクシングセミナー”をコーディネートしたそうです。 アメリカのボクシングファンにも「パッキャオと戦った元世界チャンピオン」として、チャチャイさんは知られているようで、ボクシング教室の集客にも結び付いているとのことです。 かつての対戦相手パッキャオについてですが、このボクシング教室で現地にいたこともあり、8月のウガス戦を生観戦したそうです。 「パッキャオはもう歳だね。身体が全然動いていなかった」と、ウガス戦について感想を述べました。以前、パッキャオ対メイウェザー戦についてもアメリカで生観戦したそうです。 アメリカでのボクシング教室は評判がよく、来年早々にもまた計画したいとしています。ボクシングを教えるのが本当に好きだと話すチャチャイさんは、日本のボクサーも教えてみたいとのことでした。 「機会があれば、日本に出張して”チャチャイ・サーサクン ボクシングセミナー”、もやってみたい。日本の選手がタイに来ることができるなら、1カ月や3か月など長期滞在して、ジムの近くのアパートに泊まって、合宿をして毎日練習に通ったらいい。ジムのそばにマーケットもあるから、食べるものにも困らないよ」とタイでの指導の具体的なプランも示されました。 ジム周辺は完全にローカルエリアですから、もし日本から練習生が合宿に来るとなると、缶詰になって、練習に集中できそうな印象です。 マーケットには、タイラーメン屋や、チキンライスの屋台、それにカジュアルな日本食(タイ風日本食)の店も出店していて、地元の人で賑わっています。 サーサクンジムはタイの一流選手が揃った環境ですが、それぞれがミットを持ち合い、選手が自分の練習をしながら、その合間に一般の練習生の指導もするなど、タイらしいアットホームな雰囲気も漂っています。 というわけで、今回は、チャチャイ・サーサクンさんをインタビューし、その近況を紹介させて頂きました。今後、他のタイのレジェンドについてもインタビューし、紹介していきたいと思います。 サーサクンジムのfacebook ページ https://www.facebook.com/sasakulboxinggym *** 小田充則(オダミツノリ) 1976年生まれ、44歳。会社員。タイ・バンコク在住。 30年来のボクシングファン。タイでもボクシング興行をよく観に行っている。 日本人ボクサーのタイでの世界戦は必ず応援に駆け付ける。 40歳前にはじめたムエタイ、キックボクシングでアマチュアの試合に出場し、1勝(0KO )1敗(1KO)。ボクシングへの転向を狙っているがコロナ過でジム通いができず、先延ばしに。好きなボクサー・辰吉丈一郎、福原辰弥、ジャッカル丸山。

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